ときには子犬のようにじゃれあって

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『ときには子犬のように       じゃれあって』 今日はとっても天気がいい。 朝寝坊してしまったけど、きみが起きる前に朝ごはんの支度をすませたくて、台所にたった。 冷蔵庫を開けたら、きみの大好きなヨーグルトが切れていて、ちょっと考えてから、お財布を握って近所のスーパーに買い物に出かけた。 空がとっても青くて、背伸びするようにあごをあげて、体中に太陽の光を受け止める。 今日のデートは外でもいいな、散歩でもバドミントンでも…そんなことを思いながら、買い物を済ませて部屋に帰る。 ベッドにいるきみの様子をうかがいに、寝室に入ったら、 きみが泣きそうな顔であたしを見つめてた。 わんちゃんみたいな目をまっすぐに向けて。 『どこ行ってたの…   どこにもいかないで』 思わず愛しくなって、きみを力強く抱きしめた。 今日は1日、ベッドでゴロゴロして過ごそう。 いっぱいいっぱいキスをして、いっぱいいっぱい愛し合おう。 .
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