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『またね』
あれから、どれだけの時間が過ぎて季節がめぐったでしょう。
きみと過ごしたあの夏が、今は小さな思い出となって、あたしの心の肥料になっています。
あの日、きみに別れを告げたあたしに、きみは笑ってこう言いました。
『またね』
また…。
再びがあるかどうかなんてわからないけれど、きみの持論でもあった運命論。
別れる運命ならば別れる。
惹きあう運命なら、いつでも、どこでも、運命には抗えず、人はつながるものだと。
あれから、どれだけの時間が流れて、どれだけの人と同じ時間を共有したでしょう。
別れと出会いを繰り返すたびに、きみの『またね』を思い出します。
『また再び、運命がつながるならば、同じ時間を共有しましょう』
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