俺はヒール

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ロープに向かって走り、反動を付けてラリアットをもう一発お見舞いしてやろうと、俺の腕が月光お面の首に当たると思った瞬間月光お面の姿が消えた。 (しまった!) 一瞬思考が停止する。 低空ドロップキックの姿で中に浮く月光お面の姿が視界の隅に入った、次の瞬間膝に衝撃が走りその場に片膝をつく。 後ろを振り向こうと首を横に向けた時、後ろに立っていた月光お面のかけ声が聞こえた。 『セイ!』(ヤベェ) ズドォン❗月光お面の鋭いローキックが首と顎に入った。 『ッ痛……』 景色が傾いていく、体に力が入らず崩れていきマットに頭を打ち付けた。『オォォォ!素晴らしい!月光お面の電光石火のコンビネーションが炸裂だぁ!昼青龍ノックアウトかぁぁ~!』
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