俺はヒール

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『グヘェ』 ラリアットが俺の喉に突き刺さり、一回転してマットに叩きつけられた。(痛ってぇ~) 天井のライトがグルグル回って見える、起き上がろうにも力が入らず体が動かない。 『お~っと、ロンドン、トップロープに上がりムーンサルトの体制だぁ~』実況の声が耳に入り、そちらに目をやると、今日の対戦相手のロンドンマンがフィニッシュ技の体制に入っていた。 (あ~、やっと終わりかよ) シュッ!バァン❗ (効くぅぅぅ) レフリーの手がスリーカウントを叩き、ゴングが試合の終わりを告げた。俺はゆっくり立ち上がり、一応レフリーにカウントが早いとか文句を言ってから会場を後にした。
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