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ワンワン!ワンワン!
愛犬のポテトン、5歳、雄の雑種。が元気よく、俺の帰りを迎えてくれている。
『うぉ~、よーしよし!ただいまぁ!』
抱きしめて、チューをしようとしたら噛みつかれた、肩をかなり強めに。
『コラ、コラ、やめなさい。痛いでしょ~……やめなさい!』
脇腹をこちょばして、肩に食い込んで、ぶら下がってるポテトンを何とか離した。
『この馬鹿犬が!ハシャぎすぎだ!ったく、ロンドンに投げられて肩痛いんだからな』
少し怒ってみたが、俺を見上げるつぶらな瞳が、何で怒ってるの?って語りかけてきていた。
俺は大人気ない自分を恥じた。
『馬鹿は俺だ!ごめんよ、少し痛かったからイラついたんだ。大好きだよ』そう言ってから、ポテトンの顔をクシャクシャにして、玄関のドアを開けた。
『ただいま~!』
俺は、実家暮らしだ。
『お帰りー、今日は焼き肉だからねー』
母ちゃんが、笑顔でポテトンの餌を持って出てきた。
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