俺はヒール

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K-1でもUFCでもない、ごんぶとプロレス所属の太は、ジムでトレーニングをしていた。 『フッハ!フッフッフーフー…プルプル』 ベンチプレスを自己満するまで上げて、パンプアップした体を鏡の前でポージングを決めて、悦に入って、ムフゥンとしていると。 『お!パクリレスラー発見!』となじられた。 ロンドンマンとポンパイエンが鏡に映った。 『何ですか?先輩。珍しいっすね、こんな時間にジムに来るなんて』 少しムッとして、ポージングを止め、リングでスパーリングをしようとした。 『何ですか?じゃねぇんだよ、テメェよ!こないだの試合は、何だよ!もうちょい早く俺に倒されろや!お前は噛ませ犬なんだからよ!…ドカ❗』ロンドンマンにケツを蹴り上げられるが無視してリングに上がる。 『無視してんじゃねぇよ!』ポンパイエンが叫んで、ロンドンマンと一緒にリングに上がってきた。『俺らが、稽古付けてやるよ!有り難く思えよ』ニヤニヤと意地悪な笑顔で2人は俺のスパーリング相手をすると言いだした。 (いっつもこれだよ、本当に嫌な奴等だ) ロンドンとポンパイエは若手のホープで、メジャー団体にも参戦している人気選手だ。が、後輩レスラーには嫌われている。
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