始まりは……

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月日は若干流れ、 冬休み直前まで、僕は彼女のことが気になっていた。 彼女の名前は 『藤沢 明日香』 あの購買での事が忘れられない あれから、廊下ですれ違う度に、気付いて手を振ってくれる。 放課後に偶然会えば、一緒に話しながら歩いたりもした。 日が経つにつれ、強くなる想いに身を焦がされるんじゃないかという程だった。 《待っていても駄目だ!自分から動かないと!!》 そう思い、半ば勢いで、終業式の帰りに思い切って、気持ちをぶつけてみた 『あの日、初めて会った日から、君が好きです。』 と 君は しばらく、驚いた顔のまま固まって 「うん! ありがとう!!」 そう言って頬を赤らめ、少し涙ぐみながら、彼女は頷いてくれた。
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