11人が本棚に入れています
本棚に追加
月日は若干流れ、
冬休み直前まで、僕は彼女のことが気になっていた。
彼女の名前は
『藤沢 明日香』
あの購買での事が忘れられない
あれから、廊下ですれ違う度に、気付いて手を振ってくれる。
放課後に偶然会えば、一緒に話しながら歩いたりもした。
日が経つにつれ、強くなる想いに身を焦がされるんじゃないかという程だった。
《待っていても駄目だ!自分から動かないと!!》
そう思い、半ば勢いで、終業式の帰りに思い切って、気持ちをぶつけてみた
『あの日、初めて会った日から、君が好きです。』
と
君は
しばらく、驚いた顔のまま固まって
「うん!
ありがとう!!」
そう言って頬を赤らめ、少し涙ぐみながら、彼女は頷いてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!