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三太
「と、とりあえず!これで全員揃ったわけなんだから、早くここのプレゼントを置いて次に進みましょうよ!」
赤
「ふんっ!サンタに免じて今年は見逃してあげるわ!!」
黒守
「それはこっちの台詞ね。」
三太
「ハハハ…はぁ~。」
とりあえず、事を荒立てることなきを得た俺は、深いため息一つはいた後に、艝に積んだ馬鹿でかい袋に手を突っ込んだ!
しばらくゴソゴソ探っていると、突然袋は光り輝きそして俺の手にはプレゼント箱が一つ握られていたのだ。
赤
「相変わらず“それ”だけは早いわね!」
赤の言う“それ”とは、この袋から依頼人へのプレゼントを取り出すスピードの事である。
このスピードが早いサンタはトナカイ達に人気があり、俺はその中でも1番人気らしい。
まあ簡単に言えば、この能力が早い方が配達をスピーディーにこなせるからである。
まあ、実際それだけじゃないのだけどね…。
サンタにはそれぞれ能力があり、一つは今言ったプレゼントを取り出すスピード。
後は、“煙突”の無い家に入るための能力やら、気配を消す能力といろいろある。
正直、俺は他の能力は中の中。つまり、普通だ!
だもんだから俺的にはあまり嬉しくない能力が飛び抜けていてそんなに喜べないのである。
赤
「何ぼーっとしてんのよ?さっ!早く中に入るわよ!!」
赤はそう言うと艝を家の屋根に着けると、艝からある物を取り出した。
…それは。
“煙突”である。
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