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管制室の内部は暗闇がすべてを支配していた
「なーんか、ちょっと…怖いかも」
「暗いのは仕方ねーだろ?甘えたこと言ってんな」
夏芽は、部屋の最奥部へと向かっていき、この会社のメインコンピューターを起動させた。
「うっわーブキミー」
と華南が評したように、真っ暗な部屋の中で、パソコンの画面だけが光を放つその光景は、確かに不気味な輝きを持っていた
「ここでパスワードを入力して…よしっ繋がった」
画面には神城財閥の機密情報がずらりと並んでいた
「すっげー量だな。前に本部のメインコンピューターで見たものとたいして変わんねーぞ」
「ほんとだ。さすがに最重要機密は盗まれてないようだけど…」
華南は途端に顔をしかめ、コンピューター画面を睨み付けた
「本部からこれだけ膨大な量のデータを盗み出すなんて」
「…はっきりいって有り得ねーよな」
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