第一章 出会い

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二人がそんな会話をしていたその時 「俺達の実力、わかってくれたか?」 突如闇の中から声が上がった 「…!!」 「っ誰だ!!」 二人はあたりを見回したが声の主を見つけることはできない。 「くっ…ははっ無駄だってどんなにさがしても俺の姿は見つけられねーよ」 再び声が聞こえてきたが、やはり姿は見当たらない 「ちょっとぉー隠れてないで出てきなさいってば!!このチキンヤロー!!!」 罵声を浴びせられても、声の主は少しの反応も見せなかった。それどころか 「んな怒んなよ、かわいい顔が台無しだぜ?」 などとふざける始末である。そして、やはり華南はブチキレた 「はぁ?キモいセリフ吐いてんじゃねぇっつーの!!うざって…んぐ!?んーんぐっんー!!」 「…何が目的だ?」 このままだと暴走しかねない相棒をムリヤリ押さえ込みながら、夏芽はおもむろに口を開いた 「自分で考えれば?」 やはり闇しかないはずの場所から答えが返ってきた 「『俺達』ね…個人ではなく集団、か。自分で考えろとか言っといて随分とお優しいことだな」 「ヒントも必要だろう?おまえたちには」
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