第一章 出会い

9/10
前へ
/67ページ
次へ
「そう、だよね」 ため息をつきつつも華南は言葉を続ける 「今回のところは一敗…なんだもんね」 「このままじゃ終わらせない」 夏芽は力強く宣言する 「次は勝つ」 「そーだよね、あんなやつらに負けるなんて私のプライドが許さないし!!」 華南もまっすぐ前を向いて言う。それと同時にデータの削除が終了した。ついでとばかりにコンピューターウイルスを入れて会社のデータを壊滅させた後、二人は出口に向かって歩き出した。 「仮眠をとったら行動開始だぞ」 「わかってまっす」 外に出ると夜明け前の美しい蒼が広がっていた。 『戦いの始まりには相応しい』二人は同時に心の中でそう呟いていた。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加