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「そう、だよね」
ため息をつきつつも華南は言葉を続ける
「今回のところは一敗…なんだもんね」
「このままじゃ終わらせない」
夏芽は力強く宣言する
「次は勝つ」
「そーだよね、あんなやつらに負けるなんて私のプライドが許さないし!!」
華南もまっすぐ前を向いて言う。それと同時にデータの削除が終了した。ついでとばかりにコンピューターウイルスを入れて会社のデータを壊滅させた後、二人は出口に向かって歩き出した。
「仮眠をとったら行動開始だぞ」
「わかってまっす」
外に出ると夜明け前の美しい蒼が広がっていた。
『戦いの始まりには相応しい』二人は同時に心の中でそう呟いていた。
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