第二章 早朝

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「そんなくだらない言い争いしてる暇あったら、やるべきことやったらどうだ?」 「でも夏?私は別に…」 「ない、とでも言うつもりか?お前が言い出した事だろう。何もするつもりが無いなら学校にでも…」 「絶対イヤ!!」 華南は即答した。その反応に夏芽は首をかしげる 「何で嫌がるんだ?別に学校嫌いじゃねぇだろ」 「こんな気分最悪の日に学校なんか行ってられるわけないでしょ!!」 そう当然のこととでも言うようにはっきりと答える華南に、傍観を決め込んでいた少年―黒沢 秋人(クロサワ アキト)が呆れたような声色で 「まじでバッカじゃねーのこの女…」 そう呟いた瞬間、華南はぐるっと方向転換して秋人のもとへと歩み寄り、ものすごい力で胸ぐらを掴み上げた
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