第一章 出会い

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漆黒の闇に包まれた静かな夜に、その少女達は密かに動いていた。 「ここのセキュリティって甘いよねぇ。私みたいなフツーの女子高生に破られちゃうんだから」 「普通というところは同意しかねるが、確かに甘いな…バカにしてるのか?」 ある大企業のロビーに16,7歳ぐらいの少女達が立っていた。言うまでもないことだが、ここはコンビニのような24時間営業の店ではないし、そもそも昼間であっても社員以外が出入りしたりすることなどほとんどない普通の会社である 「ところで…どこに行けばいいわけ?」 「管制室のメインコンピューター」 少女達は監視カメラも気にせず堂々と廊下を進んでいく。まあ理由はとっくに会社のコンピューターにハックをかけてカメラの電源を切ってあるというだけの話なのだが。
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