夕張メロン

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『ただいま~バタ子さぁん』 パン工場に帰るなり、メロンパンナは、ジャムじいの弟子のバタ子に飛び付いた。 『おかえり~!メロンパンナちゃん!あらあら手が冷たいわ』 季節は冬。 クリスマス前。 外は雪がチラチラ舞っている。 『…アンパンマンが死んで…2度目のクリスマスがやって来るわね…』 バタ子がメロンパンナの手を握りながら遠い目で言った。 『アンパンマン……』 メロンパンナが呟いた。 『ほらほら!クリスマスケーキの予約が殺到してんだから、さっさと腕を動かす!間に合わなくてお客の信頼失ったらどうすんだよ!!うちのパン工場は常に火の車なんだよ!!なのに…バイキンマンが暴れてはメロンパンナの顔や食パンマンの顔を作らなきゃならない。まったく!!お前達は穀潰しだよ』 『ジャムおじさん…そんなに言わなくても…』 バタ子がフォローを入れた。 『いいんだよ…バタ子さん。…きっとジャムおじさんはアンパンマンが死んで…2年たった今でも辛いんだよ…だから…あたしは大丈夫だから。』 ニコッとメロンパンナはバタ子に ジャムじじいはテキーラを片手に奥の居間に消えていった。 『よし!じゃあメロンパンナちゃん!二人で頑張ってケーキつくろ!』 バタ子とメロンパンナは とても信頼しあい、良き友達であった。
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