さようなら

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暑かった夏が過ぎ、街ではジングルベルが流れている。 クリスマスが近づいて来た。 信次との初めてのクリスマス!色々、期待する。 (もしかしたら、私も経験者に…。) なんて事を考えもしたある日、授業が終わり、友達と手作りクリスマスケーキを作ろうと材料を買いに行った。 (クリスマスケーキで!経験はダメでも、また一緒に帰れるようになる!) 菜緒はクリスマスケーキに全てを託すつもりでいた。 材料も買い終わり、駅に向かう途中に信次が前から歩いてくる。 (やばっ!ケーキの材料買ったのばれちゃう!) と思った瞬間、信じられない光景を見た。 信次の隣に女の子がいる。私と一緒に帰らなくなった理由…。 聞く事が出来なかった理由…。 菜緒は友達をおいて走り出した。
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