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どうやって家に着いたのかわからない。
気が付くと、ベットの上で泣いていた。
(どうしよう…。別れたくない。でも…。)
信次からメールが来ていたが、返事をする気になれなかった。
(明日が土曜日でよかった…。信次に合わなくてすむ)
しかし、すぐに月曜日はやってきた。
学校に行くと、信次が友達と笑っていた。
(笑ってる…。私がこんなに辛い思いしてるのに笑ってる!)
怒りに似た感情が沸き出してくる。
休み時間になる度に、トイレに逃げ込んだ。
(ダメだ。信次と話せない。)
学校が終わり、家に帰る。そして携帯を取りだし、信次にメールを送った。
『別れよう。さようなら』
送信ボタンを押すのには、告白する以上に勇気が必要だった。
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