序章

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今まで男子とカラオケに行った事がなかった菜緒は、ちょっとドキドキしていたが、なんて事はなく、普通に楽しくみんなで歌っただけで終了。 しかし、帰りぎわに、ある男子が気を使ったのか、それとも下心があったのか、家が近い男が女子をおくる事を提案し、菜緒は信次と一緒に帰る事になった。 信次とは話をした覚えがない。 何を話して良いのか困っていると、信次が夕飯がないからファーストフード店に寄りたいと言うので、行く事にした。 信次が注文を終えた瞬間、突然、声をかけられた。 信次「お前は何食べるの!」 菜緒「っえ?」 信次「いや、付き合わせちゃったから、何か食う?」 菜緒「いいよ。気にしないで」 信次「あっそ。…じゃぁコーラもう1つ下さい。」 品物が運ばれてきて、コーラを手渡された。 菜緒「いいのに…」 信次「何か悪いからさ…。」 ただこれだけの事だったが、次の日から信次が気になる存在になっていた。
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