8人が本棚に入れています
本棚に追加
気になり始めると、思わず信次を目でおってしまう。
今まで意識しなかったから、信次がどういう人かわからなかったが、よく見るとまぁまぁの顔立ちをしていように見える。
いつも男友達と漫画のグラビアをみては、騒いでる。
たまに熱く語っている時があり、耳をすますと、漫画の話題だった。
(オタク??)って思う時もあったが、部活はサッカー部で、授業が終わると、すぐにグラウンドでボールを蹴っていた。
ボールを蹴っている姿は意外とイケていて、少しずつ好きになっている自分がいた。
正月が過ぎ、近くの神社にお詣りに行った帰り、おせちにお餅にも飽きたので、ファーストフード店に行くと、信次がいる!
ちょっとビックリ。
でも信次は菜緒に気付いてないようだ。
信次が注文した物を受け取り、帰りぎわ、菜緒に気が付いた。
信次「餅に飽きたんだ?」
菜緒「うん。そんな感じ。信次君は相変わらず、ファーストフード?」
信次「そう。うちの親、餅買わねーし。正月なのに餅食ってねぇ。」
菜緒「コンビニで買えば良いじゃん?」
信次「ってか、俺、餅嫌いなんだよねー。」
菜緒「親のせいじゃないじゃん!あはは。」
そんな会話をしてから、学校でもよく話すようになり、菜緒はどんどん信次の事を好きになっていった。
最初のコメントを投稿しよう!