純白

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中学2年10月。 「凛~!!!早く早く!!!もうみんな並んでる!!!」 運動場を見ながら あたしの親友 沢田 亜遊(アユ)が 甲高い声をあげて言った。 「そんなに慌てんくても大丈夫大丈夫。まだチャイム鳴ってないし。」 あたしの名前は 平良 凛(リン)。 もうすぐ体育祭のため 予行練習が行われていた。 乾いた運動場の土が 風に吹かれて舞い上がる。 10月でも真っ昼間の 太陽が真上の時刻は 肌が焼ける感覚が 強くて嫌になる。
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