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少年は短くなり始めた煙草を靴の裏でもみ消す。
「寒ぃ…そろそろ家に帰ろ……。」
少年が家路につこうとフェンスに寄りかかるのを止めた瞬間にフェンスの後ろから声が聞こえた。
「あの…夜分遅くにスミマセンがお尋ねしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
黒色の長髪を後ろで纏めていて、全身を黒いロングコートっぽい軍服を付けた男が立っていたのだ。
「…アンタそんな所に居たら危ないぞ?」
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