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キミの気持ち
放課後―…部活動が活動するなかミノルはフェンス越しに誰かを待っているようだった。
「こないなぁー…」
部活にも身が入らずチラチラフェンスを見ていた。
「………」
その姿をサヤカはじっとみていたが何か思い立ったように携帯を取りだし携帯の画面に文字を走らせた。
ガラッ…
静かに扉を開け中に入った。廊下側に近い自分の席を見ながら彼の言葉を思い出していた。
“寒かったら何時でも俺の席使っていいよ”
自分の席から離れマナミはミノルの席に座った。外では絶えず部活動をしている生徒の声が聞こえてくる。
「山本君…もぅ……全然…温かくないよ……」
…ガラッ‼
「……あっ」
教室の扉を開けた人物にマナミはくぎ付けになった。
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