第一章~プロローグ

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「ふわぁぁぁ……んん」   此処はとある小学校の図書室。   ガタガタの椅子に座っている少女の名は、雲乃皐月(くものさつき)12歳だ。   皐月は、この小学校のただひとりの図書委員だった。    この学校では、5,6年生になると必ず委員会活動をしなければならず、図書委員会も無理矢理やらされたようなものだ。   無理矢理といっても、クラスで委員会の話し合いをするとき馬鹿な男子が   「図書委員には、雲乃さんがいいと思いまーす。理由は、真面目だからでーす。」 とふざけて発言したのが始まりだった。   すると他の生徒も、「賛成ー。雲乃さんがいいでーす」 と言い出す。 やる気のない学級委員の坂田くんが「みんながそう言っているのでいいですか」と皐月に聞いた。   こちらもやる気0だ。何でもよかったので(というかどれか必ずやらなければいけない) 「いいです」と二つ返事で引き受けた。    
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