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「ふわぁぁぁ……んん」
此処はとある小学校の図書室。
ガタガタの椅子に座っている少女の名は、雲乃皐月(くものさつき)12歳だ。
皐月は、この小学校のただひとりの図書委員だった。
この学校では、5,6年生になると必ず委員会活動をしなければならず、図書委員会も無理矢理やらされたようなものだ。
無理矢理といっても、クラスで委員会の話し合いをするとき馬鹿な男子が
「図書委員には、雲乃さんがいいと思いまーす。理由は、真面目だからでーす。」
とふざけて発言したのが始まりだった。
すると他の生徒も、「賛成ー。雲乃さんがいいでーす」
と言い出す。
やる気のない学級委員の坂田くんが「みんながそう言っているのでいいですか」と皐月に聞いた。
こちらもやる気0だ。何でもよかったので(というかどれか必ずやらなければいけない)
「いいです」と二つ返事で引き受けた。
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