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それから僕の高校生活の2/3を女装して過ごすかわりに、学費免除という話を用いられた事(多分、親に話したら是非やってくれと言われるだろう)
それから生徒会の会議に参加した事。
あ、そういえば報酬のご飯を貰うの忘れてた。
そんなことを考えていると、酔っ払いが女子高生に絡んでいた。
よく見ると絡まれている女子高生は涼風学園の制服だった。
普通なら関わりたくないから、見て見ぬふりをするのだが、同じ学園に通う者として助けない訳にはいかないと思った(僕は変な所で正義感が強かったりする)
僕は酔っ払いの手を取り「やめなよ」と言った。
「なんだてめぇは邪魔すると℃¥$%♀♂」
もはや最後の方は聞き取れなかった。
酔っ払いは殴りかかってきた。
僕はそのパンチを避け後ろに回り込み、そのままチョークスリーパーを掛けた。
こういう時に身体が小さくて得したなと思うのがなんだか哀しい。
その内に酔っ払いは泡を噴いて失神した。
そうこうしている内に駅員がやってきた。
「ちょっと遅かったね」
僕がそう言うと駅員は苦笑いをして、気絶をした酔っ払いをおぶって次の駅に降りていった。
「じゃあ後から駅長室まで来てくださいね」そう言うともう一人の駅員が言ってきた。
僕は被害者の女の子、近くで見ていたリーマンやおばさんと駅長室まで行って調書を書くように言われた。
「それじゃあ僕はバイトがあるから」
と言って調書をちゃっちゃっと書いて帰る準備を始めた。
僕は人に感謝されるのは照れくさいから苦手だ。
だから今まで人を助ける時はすぐに帰るのだが、自分の駅までまだ時間があったのと、おばさん達に腕を引かれ駅長室まで連れて来られたのだった。
僕はまだバイトこそしていないが、涼風学園の寮で一人暮らしをする約束になっていた。
今日がその入寮日だ。
「あ、あの…」
後ろから呼び止められた。
そこには、酔っ払いに絡まれていた女の子がいた。
「なんでしょうか?」
僕が聞き返すと、彼女はもじもじしている。
「あ、ありがとうございます」
「大したことはしてませんよ」
「で、でも私…何かお礼を…」
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