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こうして片霧夏美という女性が半ば強制的に僕の顔に化粧を始めた。
15分ぐらいで化粧は終わった。
「こんな化粧ののりがいい男性は初めてですわ」
鏡を見ると僕は完璧に女になっていた。
すると、白河先輩が部屋に入ってきた。
「完璧ではないか。時間がない、とりあえずはこいつで入学式を進める」
「で、何をすればいいんですか?」
「あら、話しが早いですわね」
「こんな格好までして、もう逃げれると思いますか?」
「そうか。それなら話が早い。今から、体育館に向かい、この紙に書いてある通りに話してもらうだけでいい」
「そんなことでいいんですか。わかりました。でも一つ条件があります」
「なんだ?」
「式が終わったら、何か報酬をくれますか?」
「報酬ですか?そうですわね…何がいいですか?」
その時、僕の腹の虫がグーと鳴いた
「あら、お腹が空いていらっしゃるんですか?そうですわ、入学式が無事に終わったらお食事ってのはいかがですか?」
「う~ん、まあいいか。当然お腹いっぱいですよね?僕はたくさん食べますよ」
「もちろんですわ。それからお金のことなら心配いりませんわ」
僕は2人と約束をし、2人と体育館へ向かった。5分後、僕らは引き延ばしていた入学式の会場に着いた。
そして、僕は檀上に上がり紙に書いてあるとうり話した。
「はじめまして、涼風学園生徒会会長の宮上麗華です。本日は……」
そして、スピーチが終わり、舞台の袖に掃けていく僕はもう絶対やらないと心に決めました。
袖に掃けた僕に白河先輩と片霧先輩が話しかけてきた。
「葛城君だったかしら?少しこちらへいらしてくださいますか?」
「えっ?はぁ…はい」
僕は先輩達に連れられてとある部屋についた。
「ここは?生徒会室?」
「ご苦労だったな。かけたまえ」
僕が椅子に座ると前の椅子に2人が座った。
「完璧でしたわ。誰も気がつきませんでしたよ」
「はぁ、疲れました。こんな疲れたの生まれて初めてですよ。もう、二度とやりませんからね」
「あぁ。だかそのことで話がある」
「例外の場合は別になりますけどもね」
「例外?」
「あなたが原因になった場合ですわ」
「多分、ないですけどね」
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