同志

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そういえば、1つだけ。 ずっと、気になっていた事がある。 「なぁ。」 俺は部屋に入ってベッドに座り、暗鬼に話しかける。 「すべて、壊して…。 組織の人間以外、誰もいなくなったら…。 …どうするんだ?」 「…決まっている。 組織の人間も、殺す。 そして…、自分自身も殺す。 まぁ、組織の人間は何も知らない、がな。」 自分自身も、殺す…。 どうやら本気でこの世界を壊す気らしいな。 …それに、何のメリットがあるかなんて、俺は知らない。 …いや、知らなくていい。 「勿論、お前もだ。 最終的には、死ぬ。 それでも。 付いて来る、覚悟はあるか?」 「あぁ…。」 どうせ、ついて行かなくても。 待つのは「死」。 だったら、俺は。 「俺は、この世界の崩壊を望む。」
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