後書

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暗鬼について 暗鬼…は、きっと何もかも知っていたヤツかと思います。 優喜がどこに逃げたかも知っていたし、もしかしたら朔久が続けていた行為もわかりきっていたのかも…。 そして、手下がどうなっているかも…。 それなのに何故、すぐに迎えに行かなかったか…。 その理由は簡単です。 きっと暗鬼は、その状況を楽しんでいたんでしょう。 優喜が痛みに苦しむ事、朔久が狂っていく事、手下が殺され、食べられていく事…。 暗鬼にとっては、面白い事だったでしょう。 壊れていく世界を見るのを楽しむ人ですから。 …暗い人とか言ったらダメですよ。 せめて、暗い鬼と言ってあげてください。(笑) そういえば、前作、本作合わせても、暗鬼は優喜の名前を呼んでいないんです。 …その辺りは意識してましたから。 暗鬼は、優喜という名前を相応しいとは思っていません。 何と言っても、「優しく喜ぶ」…ですから。 暗鬼は多分、「泣いて苦しむ」とかがいいと思っているはず。 …もうそれ、名前じゃないですよ!(笑)
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