風牙のマヤ編

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…―トントン。 僕は、貴方の部屋のドアを叩く。 そして、優しい声が返ってくる。 部屋に入ると貴方は、椅子に座っていた。 『僕、怖い夢を見ちゃって眠れないの。だから貴方と、一緒に寝てもいい?』 お決まりの涙目攻撃。 僕は、知ってるよ。貴方は、これに弱いよね? 一緒に寝てくれるよね? やっぱり貴方は、すんなり許してくれた。 僕は、ベッドにゴロンと横になった。 でも、貴方は、もう少しで読み終わりますって言って本に夢中だ。 くやしいなぁ…。僕にも、夢中になってよ。 僕は、待ちきれず貴方をベッドに引っ張った。 二人一緒に倒れ込む。 少し驚いたような顔。 こんなに近くに見えるよ。 貴方の瞳には、僕はどう映ってるの? 貴方の声が聞きたい。 優しくて、甘い声が…。 そして、大好きだよって言って。僕だけに。 そしたら、僕も言ってあげるよ。 『貴方が大好きだよ♪』 って。 『ずっと一緒にいるよ。』 それは永遠の約束。 ~END~image=103626556.jpg
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