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それからこんな会話が毎日続いた。。
話しの内容はいつも一緒だった。
あの写真を出しては天使の様な笑顔で喋りかけてきてくれる。
僕は彼女の笑顔が好きだ。
ある日いつもの様に家で彼女に会いに行く準備をしていると突然電話が鳴った。
彼女の容態が悪化したらしい…。
急いで病院に向かった。
病室のドアを開けると彼女がベットで寝ていて、まわりを医者達がを囲んでいた。
医者の一人が僕に言った。。
医者「最善を尽くしたのですが彼女の脳細胞はもう…」
医者の顔・口調・彼女の様子を見て僕は全てを悟った…。
僕「……彼女と二人にさしてください……」
医者達は病室を出て行った。
病室には僕と彼女だけ。
彼女がまた目を覚ますのをただ祈りながら待った。
静かな時間が続いた。
僕は何も言えず泣いているばかりだった…
⁉⁉「ん…んッ…」
僕はハッとしてベットに目をやると彼女が声にならない声でなにかを語りかけていた。
僕「大丈夫かッ⁉くるしくないかッ⁉」
自分の事を覚えてないだろうが今はただ嬉しくて必死に声をかけていた。
彼女はもう喋るのもままらない様だった。
もう何も覚えてないのであろう……。
彼女は震える手で枕の下から写真を取り棚にあったペンを取り写真の裏に何かを書いていた。
書き終わるとそれを僕に渡してくれた。
裏を見た…
震えた文字で
「今までありがとう」
僕は涙が止まらなかった…
僕は彼女を抱き合げると一度キスをして彼女をベットにおろした。
彼女は安心した様な顔で眠りについた……
僕は彼女を一生忘れないだろう。。
この写真を見る度に思い出したい。
彼女と過ごした日々を。
今までありがとう。
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