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僕はその頃就職したての銀行で右も左もわからず、ただ毎日通勤電車に揺られていました
ブ、ブ、ブ
突然ポケットの中の携帯がバイブしました
僕はスーツのポケットから携帯を取り出し、届いたメールを開きました
『ユキ~✋今年もどうせ一人なんだろ[?]飲みに行こうぜぇ~🍶』
ユキとは僕の事
『暇だったら行く』
と予約送信にしました
あいにく電車の中だったのです
窓からはまるで僕の気持ちのように灰色でした
何色も受付ないというようなそんな色でした
そのうちに冷たい空気を切り裂いて走っていた電車は駅に止まりました
僕はその駅で降りました
僕は家に向かって歩きだしました
『今日も疲れたなぁ』
誰に言うわけでもなく口から白い息と共にこぼれました
『今年はあなたにきめた』
突然どこからか声が聞こえてきました
周りを見ると歩道橋の階段に小さい子どもが座っていました
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