魔法の手

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  翌日は雨だった。     約束通り 陸上部のアルバムを手に 亜美は陸の病室にいた。     『亜美ちゃん、俺明日には退院出来るみたいなんだ。』     そう言いながら 顔をしかめる陸。     『ちょっといい?』     亜美が布団をめくり 陸の左足のマッサージを始めた。     『なんでわかった…?』     亜美はニコっと笑い   『ん?陸は雨が降ると足がきしむ気がするっていつも言ってたから。』     もう一時間ぐらいマッサージしてる亜美。     陸が遠慮して   『亜美ちゃんの手がダルくなるからもう良いよ。』   って言っても     『いいから、いいから。』    
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