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そうか。美希ちゃんは魔法少女だったんだ。人知れず魑魅魍魎と戦っているんだ。
頑張れ魔法少女美希。ありがとう魔法少女美希。大好きだー!
「ねー、カフカ。今日一緒に帰ろうよ」前に座ってる加納君が話しかけてきた。
「小学生みたいな事言ってんじゃねぇよ」僕は一蹴した。
加納君は水辺に生息している。一緒に帰っていても、いつの間にかいなくなり、川にぷかぷか浮き流されている。
彼曰く、水からは逃げられないのだそうだ。どーでもいいや。
その時だった。「それは果たして正義なの?」と控え目だが、力強い問い掛けをする青い目をした少女は、隣りのクラスの柳沢さんだった。何故ここに。
何故。全てが謎。あの容姿、物語のヒロインとなり得るよ。絶対なんか危ない橋を渡ってるんだ。世界をいい方向に向かわせようとしてるよ。僕がエロい妄想をしようとしている時にも。
それがアニメの話題だという事を知ったのは、しこたま柳沢さんの事が好きになってからである。
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