GLAYのタクローと過ごした日々

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あれから、何年か経ち、俺はタクローに宣言したやりたいことに、日々、全力を注いでいた! 何度か、くじけそうになった時も、俺を支えてくれたのは、タクローの言葉だった! 旅立つ日、駅のホームでタクローが俺に言った言葉だ! 「藤城さん、藤城さんのやりたいこと、絶対に実現させて下さいね!俺も必ずメジャーデビューします!」 その後、タクローは東京に行ったと、風の噂で聞いた。 「タクロー、頑張ってるかな?」 独り言を言いながら、俺は何気なくテレビをつけた。 テレビをつけると、音楽番組だった。 「おっ!夜のヒットスタジオやってるよ!」 俺は、音楽番組が大好きだった! 「何か、このバンド、良くねー!何てバンドよ?」 又、独り言を呟きながら、テレビを見ていると、気のせいか、画面の中には、見たことのある顔ぶれが! 「えっ?!」 俺は、自分の目を疑った! だけど、間違いなかった! なんと、そこには、タクローの姿があった! 「アイツ!本当にやりやがった!」 俺は、中学の時、陸上大会で18年破られなかった高跳びの記録を3回目で飛んだ時と、安全地帯のワインレッドの心のサビで、玉置が顔引きつらせながら歌う声を聞いた時とタクローのギターを聞いた時以来、背筋に電流が走った! 「レイン」という曲だった! タクローがテレビに出ていたことも衝撃だったが、俺には、それ以上に衝撃的だったことがあった!
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