GLAYのタクローと過ごした日々

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これ書いちゃうと、俺の年や出身地がばれちゃうから、あんまり書きたくねーんだけどよー! 今回は、モバ限定で、特別に教えてやるよー! 俺が高3の時の話だ。 当時は、バンドブームでよー! 俺もブームに乗っかって、ダチとバンド組んでたんだよ! 俺らがバンドやった動機ってゆーのが、皆、それぞれ単純不純でよー。 俺は、ただ歌いたかっただけだし、ギターの奴は、ただ、女にもてたいだけ。 ベースの奴は暇潰しで、言い出しっぺのドラムの奴は、ケンカで負けないパワーをつける為の筋トレみたいなモンだったんだよな。 当然、俺らのバンドは、超がつく下手バンドでよー! ライブ前の音合わせの時なんか、主催者側に「お宅ら、大丈夫?」とか、よく言われて、しまいにゃ、ケンカしてライブ出れなくなったりとかよー。 とにかく、下手クソだったんだよ! 何回目のライブだったかなー? デパートの屋上ライブに出てよー! 客なんて、30人位しかいなかったなー! 相変わらず、俺らは下手クソな演奏してよー! 数少ねー客も、相当、引いてたよな。 俺は、そん時、ケンカの後だったモンだからよー、超荒れてたんだよー! しまいにゃ、演奏中に他のバンドマンの生意気な奴とケンカしちゃったりしてよー。 最悪のライブだったんだよ! まあ、そん時は、そん時で、何とかおさまったんだけどよー。 次の日だったかな? 教室でクルクルドライヤーかけてる俺のとこにダチが来てよー。 「雅哉、教室の外で、下級生の奴が呼んでるぜ」 って言われてよー! 俺は、又、いつものことだと、思ってよ。 「おい!おい!又、女か?悪いーけど、帰ってもらってくれ!」 って言ったら、そのダチがよー 「いや、女じゃなくて、男だぜ」 って言ったんだよ! 「男ー!なんだよ、それを早く言えよ!男なら大歓迎!」 俺は、てっきり、ケンカでもすんのかと思ってよー! 指をバキバキ鳴らしながら、埃で鼻の中が真っ黒になるんじゃねーかってくらい、鼻息を荒くして行ったんだよ! 教室の外に出ると、背のデカイ男(俺よか小せーけど)がつっ立ってたんだ。 廊下に、ボーっと、つっ立ってた男。 そいつこそが、今をときめく、超人気バンド、GLAYのギタリスト、タクローだったんだよ!
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