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俺は怯えていた……
明日にも殺されるかもしれない……いや、殺される運命なのだから。
1週間前、俺は裏通りにある【占いサタン】という店で運勢を見てもらった。
【占いサタン】の主人はとうに100歳を越している老婆だった。そして……その老婆の占ったことは100%当たる。
もちろん、良いことも悪いことも……
しかし、この老婆は自分の気に入った客しか占わない変わり者だった。そんな中、幸運にも占ってもらえることになったのだが、これが不幸の始まりだった。
「どうなんですか?」
「……読めぬ」
「読めない?」
老婆は俺をジッと見た後……こう言った。
「お主、1週間以内にナイフで刺し殺されるぞ」
「えっ!?」
「今この水晶に、お主と男がナイフを奪いあっているシーンが繰り返し映っておるのじゃが、その後がいくら念じても映らんのじゃ」
俺は恐怖のどん底に落ちた気分だった。この老婆の占いは100%……
つまり俺の命は明日には終わる。
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