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「「あ、そうそう・・・24日はフリーにしておいてくれよ?」」
唐突に話題の切り替えを行った太助が潜めた声で親指をびし!と立ててウインクをかます。
登校途中の、それも校門が間近になってから、思い出したように話すわざとらしいその口振りに・・・俺はまた一つ深いため息を吐いた。
「・・・また、やるのか?ウチで」
「御名答♪なんたって、瞳ん家が一番適しているからな」
コイツが企画しているのは、ズバリ
“男だけのクリスマス”
題名からして哀愁が漂うこの企画。
そして、その内容とは・・・。
いわゆるあぶれた男子数名で行う“酒盛り”だ。
この時期になると、うちの一家は俺以外全員忙しくて家を空けてしまう。
鬼の“女性剣士”姉さんと、その監督兼マネージャー役の親父、そして通訳の仕事で頑張ってる母親の三人は海外遠征に出掛けしまう。
姉が有名人で海外の試合が多くなるのは仕方がないが・・・
親父はあまり必要ないような……?(苦笑)
まあ、そんなわけで。
代々継いできている道場は休みとなり・・・。
家の掃除をするために一日おきに来てくれる家政婦さん以外、誰も来ない。
家政婦さんも夕方には帰ってしまうし。だから、ある意味無法地帯となるわけで。
・・・補導員呼んで全員しょっぴいてもらおうか?(ヤケクソ(笑))
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