サークルアップ初の小説

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「は~い、今日はここまで、しっかりダウンしてから帰るんだよ~」 「「「「「はい!」」」」」 「篠岡~篠岡~?」 今日の野球部の練習は監督の一言で終わる…っていつもなんだけど、花井くんの締めの言葉も無いまま部員達は思い思いにダウンをして部室へと入って行く、その中で一際目立つ様にもう一人のマネジの篠岡さんを探す田島君を見つけた 『あれ、田島君?どうしたの?千代ちゃんなら今道具片付けるって…』 「あ、如月!泉がフェンスにぶつかって怪我したんだ!見てくれ!」 『泉君が?!分かった!』 慌てて救急箱を手に田島君の後を追って行くと、そこには頬に切り傷と指先に少しの傷をつけた泉君がダウンで使っていたボールを片してた 『あれ、そんなにおっきな傷じゃないんだね。もう…田島君ったら』 「あ、如月。わりぃな…舐めときゃ治るって言ったんだけどさ」 『一理あるけどね、そうもいかないかな…顔の傷は』 泉君を静かに座らせその側にしゃがみ救急箱の中から消毒とガーゼを取り出して近寄ると、半分ずれてよけてしまう泉君。 『…あの泉くん?じっとしててくれなくちゃ消毒出来ないよ…』 「い…いや…そんな丁寧にしなくて平気だから」 そういう会話の最中にも近寄っては離れ…の繰り返し、これじゃ手当てが出来ないと判断し、自分の体で泉くんの体を挟むよう固定した 「…(うわっ…やべぇってこの体制、如月……って///何考えてんだよ///)」 『はい、顔の傷の手当ては終了っと…次は指だよね…』 ――泉side―― 俺の右足に跨がって顔を近付ける如月、端から見たら本当にヤバい体制、唯一そう思わせないのは傍らのボールと救急箱、………俺、色々大丈夫かな… 『指は絆創膏だけでいいよね、』 「あぁ、軽くでいいよ本当に。………って///えぇ?!」 俺の指先をくわえ、ばい菌を吸い出す。本当にヤバい、俺の心臓 『ん…、はい終了、じゃあ私まだ片付けあるから、気を付けてね?』 「あ~…うん」 気のない返事を返し手を振って行った如月の後ろ姿をぼんやり眺めてたら田島に尋問された、俺の夏 end (如月!俺、如月が好きだ!)(うん、私も泉くんが大好き)(えぇ?!)
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