第一歩

3/4
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
店から出た俺達は、淳の家に行くことにした。 歩いてる途中、淳は携帯で曲を一人で聴き始めた。片方のイヤホンを強奪して、俺も聴いた。 ………? 僚「なぁ、これ歌詞ないの?」 淳「はあ?当たり前だろ。俺が作ったんだから。」 僚「詞はもうできてんの?」 淳「あ、詞は書いといて。」 えぇ~!?(ますおさん風) 無理……。 そうこうしてるうちに、淳の家に着いてしまった。 淳「ただいま~」 僚「お邪魔します~」 妹「お兄ちゃんおかえり~!………誰この人。」 淳には妹が居る。 淳「あれ?あった事あるよなぁ?」 僚「ああ、2年前にな。」 妹をスルーして、淳の部屋へ行った。 淳「今日は親帰ってくるの遅いから、ゆっくりしてきな。」 僚「ご丁寧にどうも。」 淳の家は、電気屋をやっている。ついでに、俺の家は寿司屋だ。 淳「なぁ、ギターみるか?」 僚「ああ、みる!」 淳は、ベットの横からギターを2つ取り出した。 淳「はい。どっちか好きな方選んで。」 言ってる事が良く……。 淳「ギターないんだろ?やるよ。」 マジで! 僚「本当に!?高かったんじゃねーの?」 淳「まぁ、高かったけど、俺がバイトでつくった金だから。それに、これが夢の第一歩だろ?」 僚「夢の第一歩……か。」 これで、本当に実現に近付いたんだな…。 ってか、まだ再会してから数時間だけど、ギターもあって、曲も出来てて…?
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!