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怖かったけど、どうしても気になるからあたしはそっと戸を開けた。
このとき、あたしは弟の寝息がしないことに気が付いていなかった。
ドアを開けたら、いつも通り電気がついていた。
明るい。
眩しくて目をつむった。
このまま、目をあけなければよかったのかもしれないけど、もう遅かった。
目をあけたら、そこには道が出来上がっていた。
真っ赤な道。
その道のさきには……部屋の中にいると思っていた弟が赤い肌で横たわっていた。
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