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2~3日が経った頃、彼が慌てた声でシマのトイレ付近で何かバタバタとする音がした。
何事か気になり様子を見に向かった。
私『その白いの…なに?』
トイレに長細いティッシュのような物があった。
彼…『知らん!シマのケツから出てた!』
条虫(サナダ虫)だ。
野良猫だった時期があるからか誰かに飼われていた頃からかわからないが、お腹に条虫がいたのだ。
実家の仕事柄、腹中の虫の知識だけは多少あったので実家から虫下しの薬を貰ってきて飲ませた。
シマは抵抗することなく薬を飲んでくれた。
どのくらいの間かわかないが野良暮らしをしていたのだから、薬を飲ませるだけでも悪戦苦闘してもおかしくはないのだが…本当に何から何まで手のかからないイイ子なシマ。
いつの間にか私はそんな彼女が可愛くて仕方なくなっていった。
そんなシマとの暮らしを突然の異変が襲うことになるとは思いもしないまま…。
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