別れ

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急いで病院に着くと、キレイにタオルに包まれ箱に納められたシマをスタッフの方が連れて来てくれた。       『力になってあげられなくて申し訳なくて…でもシマちゃん頑張りましたよ。』     先生のその言葉で堪えていた涙がまた溢れてきた。シマを連れて来てくれたスタッフの女性もシマのために泣いてくれていた。   本当は息を引き取る最期まで側にいたかった…。       一日しかお世話になっていないとは言え、治療費は払わないと!そう思い精算を頼んだが点滴と薬の投与以外何もしてあげれなかったからと費用は取られなかった。       私はまだ温かいシマの体を撫で、彼が待つ部屋へと帰った。
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