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部屋に戻り二人でシマを撫でていた。苦しんだ様子はなく、本当に眠っているだけのようだった。
『シマ…頑張ったね』
泣きながら彼がシマに声をかけてもピクリとも動かない。
どんどん冷たくなっていく彼女を連れて、二人で火葬をお願いしに出掛けた。
彼女にあげた赤いタータンチェックの首輪は私の車に乗っていたぬいぐるみの首に付けた。彼が私と初めて会った日にプレゼントしてくれたぬいぐるみに…。
二人で見送る中、シマは虹の橋へと旅立っていった。
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