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強引な葵に負け、階段を上がり部屋の鍵を開けると葵は真っ先に部屋へ入っていった。
周りを確認しながら、僕も部屋へと入った。
目立つ格好の葵を誰かに見られたら、彼女だコスプレだとアパートに住む大学仲間に冷やかされるに決まってる。
「へぇ…意外。綺麗に片付いてる」
部屋を一通り見回すと、葵は感心したように頷いた。
「片付けられない男だと思った?」
「まぁ、そんなとこ。予想は裏切られたけどね」
「飲み物何がいい?コーヒーと紅茶」
「紅茶で。砂糖多めが良いな」
「はいはい、適当に座ってて。今持ってくから」
ソファーに座る葵を一瞥しながら、台所へ向かい紅茶をいれる。
「砂糖三杯入れたけど、まだ入れ…って何してる?」
紅茶を持って台所から戻ると、そこには数分前と一変した物が散乱した部屋の姿。
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