1738人が本棚に入れています
本棚に追加
「…こーしが好きになって全部辞めた。気付いて貰おうとアピってたけど」
こーし鈍感だから勝負に出た訳、と目を合わせて言った。恥ずかしくなる位真っ直ぐな目で。いきなり顔が熱くなるのを感じた。
…急激に火照った顔は酒のせいだと思いたい。うん多分そう、きっとそうだ。
真っ直ぐ過ぎる視線に居たたまれなくなって目を逸らした。
ここでしどろもどろになったら自己嫌悪に陥る。ドッキリとか遊び心だった場合を考えると…冷静になれ、俺。平常心、平常心。
「いや…俺男には興味…」
「俺もだけど。こーしだけ、別」
…別なんですか。切り返し早いぜ瑛…
「お待たせ~」
明るい声と共に八木がビールを運んで来た。八木の登場に少しホッとしてしまった。
「いやー悪かったな零して!あと俺今日延長だから待ってねー方がいいぞ」
最初のコメントを投稿しよう!