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ベルナット
クリストフはゆっくりと体を起こすと、街は夕暮れになっていた。
夜の街は炬をたかれ、エルドラードの城を美しく照らしだしていた。
『おおお~っ!!!』
クリストフは突然体を駆け抜ける感動にかられ、歓喜の涙を流した。
死んでからこの世に戻り、今日まで自分の中ではほんの何日か前の事であった。
手下である民衆に殴られ、身も心もボロボロになり果てたクリストフにとっては、街灯は何よりも心を暖めるような優しい光であった。
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