ねえねえ、しってる?
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初夏にはじまった恋だった。 カラオケやさんで、 『緊張してるの?』 ときかれて 『リラックスさせたげるから目をつぶって10かぞえて』 といわれて いち、にい、さん、し… と数えてる間にキスされて、 もう好きになってしまってた。 魔法のキスみたいだった。 そんなふうにはじまった恋も、冬になって、恋心も暖炉の火のように静かに燃えていた。 はずだった。
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