欲望

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                                     昼過ぎには目の腫れもひいた為ぼくは気晴らしにどこか行く事にした。                                      …と言っても行く宛もなくブラブラしていただけなのだが、これじゃあそこいらの不良と何ら変わらないと思った僕は足を止めある場所へ向かった。                                                         今は鉄が錆びきった鉄棒に小さすぎるジャングルジムが置かれてある…                                      そう此処は小さな公園だ。 昔家族でよくここに来ていた。                                                        幸せそうに笑う父母にはしゃぎ回る僕等三人兄弟。                                      今は何故こんな悲しい未来になってしまったのか。分かりたくもなくて……                                      久しぶりに穏やかさに浸った僕はふと顔を上げる。                                      公園の隅の方に見知らぬブランコが突っ立っていた。                                      「あれ……?あんな所にブランコなんてあったっけ?」                                      小さい頃だったからあまり覚えていないのだろうとブランコに近づくがそう古いブランコではないようだ。                                      むしろ中では一番新しく見えた。                                      疑問も多々あったがまぁいいかと丁度いい椅子を見つけたようにブランコに乗った。                                                                          何の違和感も感じずに。
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