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「……君は何で此処にきたの?」
いきなり横のブランコで女の子の声がした。
振り向こうとする僕の背中はまさに悪寒が走った。体がいうことを聞かないみたいだ。
「きっ…君は誰?」
仕方なくビクビクしながらも顔を向けずに問いてみた。
「…る……夜が来る。」
「……ぇ?」
僕の質問を聞きく事もなく空を見上げた。
確か来たのは昼のはずどんなに時間がたっていてもそこまでは………
思った僕は空を見上げた。
空は濃くきらきらと輝く星。
夜だ。
唖然と見上げていた僕に彼女は問いた。
「もし、やり直せるならあなたは何を望む?」
「……ぇ?……」
分からず聞き返し振り向くが彼女はおらずそこにあったのは一枚の紙切れ。
拾い上げるがとくに文字が書いてある訳でも何か印されているわけでもない。
でもこのブランコは何か嫌な予感がした。二度と来てはいけない何かがあるのではないかと。
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