汚れたサンタ

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「よく逃げ出さなかったね。」 そう言って、あったかいココアと、お菓子を出してくれた。 しかし、手をつけれなかった。 しばらくすると、店の方に聞き慣れた声が聞こえてきた。 お母さんだ― 「申し訳ありません…。申し訳ありません…」 謝る声が聞こえ、また、自分がやった行為が悪い事をやった事を思い出させ、涙が出てきた。 話が終わったのだろう。 おじさんが入って来た。 「お母さんが迎えに来てくれたぞ。」 そう言って、僕を母親の元に連れて行った。 バシッ! 僕はお母さんに頬を打たれた。 「あんたは、人様の物を盗ろうとしたのよ!」 それを見たおじさんは慌て、止めに入った。 「息子さんはちゃをと反省してます。店の手伝いをちゃんとやってくれましたから…」
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