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母親と並び帰る道。
僕の手にはプラモデルがあった。
「ツトム。弟にあげる為に、あんな事したの?」
「うん…。家にはサンタさんが来ないから、僕が代わりになりたかったんだ…。でも、ごめんなさい…」
そう言うと、お母さんは僕を抱き寄せて言った。
「ごめんね…ごめんね…」
お母さんは泣きながら、何度も繰り返し言った。
「何故、お母さんが謝るの?悪い事したのは僕なのに…。お母さんは悪くないよ。」
そう言った僕をお母さんは強く抱きしめた。
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