汚れたサンタ

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僕は貯金箱を開けてみる。 132円… こんなのじゃ、駄菓子しか買えないよ… 僕は諦め切れなかった。 何か方法ないかなぁ… 知らず知らずのうちにおもちゃ屋に足が向いていた。 プラモデル… このプラモデル欲しがってたなぁ… ふと見ると中学生が万引きするのを目撃してしまった。 「あっ…」 僕の視線に気付いた中学生は近付いて来た。 「誰にも言うなよ!」 小声で僕の耳元で放たれた言葉は、脅迫に満ちた声だった。 コクリ… 黙って頷いた… そして、何も無かった様に中学生は店を後にして行った。
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